不正融資で捻出した資金を反社会的勢力に提供していたいわき信用組合(いわき市)に対する金融庁の行政処分のうち、新規顧客への融資業務の停止が17日に始まる。停止命令の期間は12月16日までの1カ月間。
信組はこの期間に、全ての役職員ら約190人を対象としたコンプライアンス研修を実施する。組織全体の風土改善に加え、法令の理解や順守意識の向上を図り不正の兆候に対する感度を高める。
行政処分を巡っては、信組が反社会的勢力に不正な融資や資金提供をしていたとして、金融庁が10月31日、関連法に基づく業務の一部停止と改善命令を出していた。
