東京電力は4日、超小型ドローンを使った福島第1原発3号機の内部調査を延期すると発表した。ドローンを離着陸地点まで動かす装置の動作確認中にトラブルが起きたため、予定していた5日までの着手を断念した。原因は不明で、調査開始のめどは立っていない。
専用の装置を遠隔操作してドローンを載せた離発着台を押し込み、原子炉格納容器内の離着陸地点まで運ぶ計画だった。離発着台を押し込む距離は約4.5メートル。1日午前に装置の動作確認をしていたところ、残り約1.5メートルの地点から離発着台が進まなくなることが判明した。東電は障害物がないかや装置の不具合の有無を調べたが、原因を特定できていない。
