大相撲の大関貴景勝が2日、名古屋市天白区の常盤山部屋で稽古し、名古屋場所(14日初日・ドルフィンズアリーナ)に向けて始動した。9度目のかど番へ「関係ないし、気にしていない。自分のことに集中するだけ」と平常心を強調した。
先場所は古傷の首の痛みが原因で2日目から休場。不安は消えておらず、相撲を取る稽古は再開できていないという。この日も四股やすり足、てっぽうなどの基礎運動にとどめ、師匠の常盤山親方(元小結隆三杉)は「まだ頭で当たるのは注意しないと」との見通しを示した。
8月に28歳となる貴景勝は「状態は悪くない」と強気。ピンチ脱出へ、どれだけ状態を上げられるか。大関の意地が試される。