【台北共同】台湾与党、民主進歩党(民進党)は21日、台北市内で党大会を開催し、頼清徳主席は演説で「われわれの責任は人民を団結させ、(中国による)併合に反対し、国家(台湾)の主権を確保することだ」と訴えた。頼氏が5月に総統に就任して初めて迎える党大会。党幹部メンバーの改選も行われ、頼氏は、党は正式に「新たな段階」に入ると述べた。
頼氏は、1996年に総統直接選が始まって以来、同一政党による3期連続政権を初めて実現したことについて「台湾人民は歴史の新たな1ページを開いた」と総括。その上で「平和と繁栄を揺るぎないものにする」と強調した。
一方、立法院(国会)で民進党が第2党となり少数与党である状況に触れ「ここ20年で立法院が直面している最大の試練だ」と指摘。野党と厳しく渡り合っている民進党の立法委員団に対し、謝意を表明した。
対中融和路線の最大野党、国民党の台湾での影響力や中国の統一圧力を念頭に、台湾には「中国の要素」があるとし、成熟した民主主義を実現するためにはさらに努力が必要だと主張した。