【エルサレム共同】イスラエル軍は20日、イエメンの親イラン武装組織フーシ派支配地域にある港周辺を戦闘機で空爆したと発表した。19日に中部テルアビブで1人が死亡した無人機(ドローン)攻撃への報復としている。フーシ派側によると少なくとも6人が死亡、83人が負傷した。フーシ派は21日、反撃としてイスラエル南部エイラートに向けて複数の弾道ミサイルを発射したと表明。軍は迎撃した。中東地域の緊張が高まっている。
昨年10月のパレスチナ自治区ガザでの戦闘開始以降、フーシ派へのイスラエルの攻撃が公になったのは初めて。イスラエル首相府は21日、米議会演説のため訪米するネタニヤフ首相がバイデン大統領と23日に会談すると発表した。バイデン氏はガザでの停戦実現や地域の緊張緩和を求めるとみられる。
フーシ派はガザのイスラム組織ハマスに連帯して紅海などで商船攻撃を続けている。声明でイスラエルへの攻撃強化を示唆した。
フーシ派報道官はX(旧ツイッター)で、西部ホデイダの石油貯蔵施設や発電所が攻撃を受けたと表明した。