パリ五輪の柔道でそろって2連覇が期待される男子66キロ級の阿部一二三、女子52キロ級の阿部詩の兄妹が23日、羽田空港で出発前に取材に応じ、阿部一は「あとはやるだけ。相当仕上がっている」と自信を示し、阿部詩は「大きなけがもなく、ここまで来られた。気持ちを引き締めて、覚悟を持って挑む」と決意を語った。試合は28日に行われる。
東京五輪後の2人は世界選手権を連覇するなど無敵を誇る。阿部一は「練習の中でもいろいろなことを想定してやってきた。日本でやり残したことはない。心技体がいい状態」と充実感を漂わせた。阿部詩は「雰囲気をかみしめて、楽しみながら闘いたい」と心待ちにした。