小林製薬と厚生労働省は26日、健康被害が指摘されるサプリメントに使われていた紅こうじのうち、青カビ由来の物質プベルル酸が検出されたロットが、別会社2社に納入され、製品に用いられた可能性があると発表した。小林製薬は従来と説明を変えており「厚労省への報告が漏れていた」としている。
医師から製品による健康被害の報告はないという。
厚労省によると、2製品はいずれも健康食品で、富士カプセル(静岡県)が製造しノエビア(神戸市)が販売する「DHA&EPA」と、ピィシーシステム(静岡県)が製造しサンクウェル(名古屋市)が販売する「脂減流」。現在の流通状況について、自主回収によって「市場に流通していない」としている。
小林製薬は食品原料として、紅こうじを飲料や食品メーカーなど計52社に供給。52社から紅こうじを入手した企業は173社ある。
厚労省は3月にサプリの健康被害が発覚後、小林製薬に対し、同社の紅こうじを扱う企業の製品を点検するよう要請していた。