台風5号、東北横断の恐れ 記録的大雨も、災害に厳重警戒

08/11 22:30

 気象庁

 台風5号は12日、東北の太平洋側から上陸し、横断する見通しだ。気象庁は11日、暴風を伴い記録的な雨量になる可能性があるとして、大雨による土砂災害や河川の増水・氾濫、低地の浸水に厳重な警戒を呼びかけた。青森、岩手、宮城3県では線状降水帯が発生し、大雨災害のリスクがさらに高まる可能性がある。

 台風が最初に上陸した場所が東北の太平洋側だったのは1951年の統計開始以降、2016年台風10号と21年台風8号の2度だけ。今回の台風5号では、太平洋側の自治体が上陸前から避難指示を出したほか、交通機関の乱れも見込まれるなど、市民生活に影響が出ている。

 気象庁によると、台風は13日にかけて、日本海へ進み、熱帯低気圧に変わる。日本海で動きが遅くなり、北日本を中心に影響が14日ごろまで続く。東北では、降り始めからの総雨量が、平年の8月の1カ月分を超える地域が出る恐れがある。

 JR東日本は12日の東北、秋田、山形各新幹線で運休や遅れが発生する可能性があるとしている。日航は東北発着便の多くで欠航を決定。全日空も欠航便がある。

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