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福島県内きょう大荒れ見通し 台風5号東北上陸、横断へ

08/12 07:30

 台風5号は12日、東北の太平洋側から上陸し、横断する見通しだ。福島地方気象台は11日、福島県内で12日にかけて大荒れや大しけ、大雨となる所があるとして、土砂災害や低地の浸水、河川の増水・氾濫に警戒するよう呼びかけた。

 台風が最初に上陸した場所が東北の太平洋側だったのは1951年の統計開始以降、2016年台風10号と21年台風8号の2度だけ。今回の台風5号では、太平洋側の自治体が上陸前から避難指示を出したほか、交通機関の乱れも見込まれるなど、市民生活に影響が出ている。

 県によると、11日午後7時半時点で郡山、いわき、相馬、南相馬、伊達、国見、大玉、富岡8市町村が計44カ所に避難所を開設。いわき市で11世帯17人、相馬市で2世帯2人が避難した。

 気象台によると、11日午後6時からの24時間降水量は中通り、浜通りで最大120ミリ、会津で100ミリの見込み。12日の予想最大風速(最大瞬間風速)は中通りと浜通りの陸上で18メートル(30メートル)、会津で15メートル(30メートル)、浜通りの海上で25メートル(35メートル)。

 気象庁によると、青森、岩手、宮城3県では線状降水帯が発生し、災害のリスクが高まる可能性がある。

 きょうJR各線、遅れや運休恐れ

 JR東日本によると、12日の東北、山形、秋田の各新幹線は始発から通常運転を予定している。ただ、台風5号の接近に伴い、山形新幹線の福島―新庄間で遅れや運休の可能性がある。本県の在来線も始発から通常運転の予定だが、東北線の黒磯―仙台間で遅れや運休の可能性があることから、JR東はホームページで最新の交通状況を確認するよう呼びかけている。

 日航は東北発着便の多くで欠航を決め、約7千人に影響するとした。全日空でも欠航便がある。

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