岸田文雄首相が14日、自民党総裁選への不出馬を表明したのを受け「ポスト岸田」候補は総裁選への準備を加速させる構えだ。ただ、立候補に必要な推薦人20人の確保は容易でなく、次期衆院選に向け「選挙の顔」としての資質も求められる。現時点では本命候補不在だ。
石破茂元幹事長は台北で記者会見し「一緒にやろうという人が20人いれば、ぜひとも総裁選に出馬したい」と述べた。
茂木敏充幹事長はかねて将来的な出馬に意欲を示しており「首相不出馬で『令和の明智光秀』と言われなくなる」(閣僚経験者)との見方が出そうだ。
高市早苗経済安保相は7月に安倍政権の実績を紹介した新著を出版し保守派へのアピールを続ける。
河野太郎デジタル相は既に所属する麻生派会長の麻生太郎副総裁に出馬意欲を伝えた。
小林鷹之前経済安保担当相は裏金事件で役職を外された安倍派議員らの処遇について見直すべきだと主張しており、総裁選の論点に浮上しそうだ。
小泉進次郎元環境相は最近メディアへの露出を増やし、総裁選を意識した活動との見方がもっぱらだ。