16日の東京株式市場は日経平均株価(225種)が5営業日続伸し、終値は前日比1336円03銭高の3万8062円67銭となった。上げ幅は今年2番目で、終値の3万8000円台回復は今月1日以来、約2週間ぶり。外国為替市場の円相場が一時1ドル=149円台の円安水準を付け、輸出関連株を中心に幅広い銘柄に買い注文が膨らんだ。前日の米国株の上昇も追い風となった。
東証株価指数(TOPIX)は77・85ポイント高の2678・60。出来高は約18億7700万株。電機や機械、自動車など輸出銘柄や、平均株価への影響が大きい半導体関連株も買われ、相場を押し上げた。
前日の米国株式市場は主要な株価指数がそろって上昇した。7月の米小売売上高が市場予想を大幅に上回り、米景気後退への懸念が和らいだ。東京市場も株価値上がりの流れを引き継いだ。
東京市場の平均株価は前週まで、米景気減速への懸念を背景に乱高下した。今週は投資家心理がひとまず落ち着いたとの見方がある。