台風7号は16日、発達しながら伊豆諸島の東を北上し、非常に強い勢力で暴風域を伴って関東に接近した。東海道新幹線が東京―名古屋間で終日運休し、航空機の欠航が相次ぐなど、お盆シーズンの交通を直撃した。宮城、福島県などで線状降水帯が発生して大雨による災害の危険度が急激に高まる恐れがある。気象庁は暴風や高波、土砂災害、河川氾濫に厳重に警戒するよう求めている。
東海道新幹線の名古屋―新大阪間は終日、1時間当たり上下線それぞれ2本ほど各駅停車の「こだま」のみの運転となった。東京―名古屋の再開は17日午前5時ごろに判断する。直通する山陽新幹線も本数を減らすなどしてダイヤが乱れた。東北・上越・山形の各新幹線も16日昼から一部の列車が運休したが、17日は始発から通常運行する予定だ。千葉県の内房線など在来線でも運転を見合わせる区間が生じた。
空の便も羽田、成田発着便に影響が出た。日航と全日空によると、国内線、国際線合わせて計約650便が欠航し、影響人員は約12万人に上る。17日も計約70便が欠航する。