ガザ停戦交渉、再協議へ 「隔たり狭まる」と米

08/17 00:13

 15日、イスラエル中部テルアビブで、ガザからの人質解放実現を訴える人々(AP=共同)

 【エルサレム共同】パレスチナ自治区ガザでの戦闘終結を目指し、カタールの首都ドーハで行われた停戦交渉は16日、終了した。交渉を仲介した3カ国の共同声明によると、米政府が過去1週間の合意に基づく停戦案を提示した。残る隔たりを狭める内容で、今後数日間で細部を詰めると主張した。24日ごろまでにエジプト・カイロで高官級の再協議を行うという。

 共同声明は、15日に再開された交渉が「前向きな雰囲気」の中で実施され「真剣で建設的な」内容だったと総括した。詳細は不明だが最終合意に向けた協議が継続する。

 昨年10月に始まった戦闘で、イスラエル軍はイスラム組織ハマスに甚大な打撃を与えた。米紙ニューヨーク・タイムズによると、ハマス戦闘員1万4千人を殺害または拘束し、ガザへの物資搬入ルートもほぼ破壊。だが今も残る人質約120人の解放には停戦交渉妥結が不可欠だ。

 バイデン米大統領が5月末に示した停戦案は、(1)イスラエル軍による戦闘停止と部隊撤収(2)ハマスによる人質解放―を相互に段階的に進める構造。

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