ガザ停戦交渉、重大局面へ 米「隔たり埋める」新提案

08/17 09:22

 イスラエル軍による攻撃後、パレスチナ自治区ガザ南部ハンユニスから立ち上る煙=16日(ゲッティ=共同)

 【エルサレム共同】パレスチナ自治区ガザでの戦闘終結を目指し、カタールの首都ドーハで行われた停戦交渉は16日、終了した。仲介した3カ国の声明によると、米政府はイスラエルとイスラム組織ハマスの「隔たりを埋める」新たな提案を示した。今後数日間で細部を詰め、来週にもエジプトの首都カイロで再協議する予定。ガザで4万人以上が犠牲になった戦闘の停戦が実現するかどうか、重大局面に入る。

 バイデン米大統領は16日、共に仲介するエジプト、カタールの首脳とそれぞれ電話会談。16日の声明で停戦合意は「間近に迫っている」と強調した。ブリンケン米国務長官は17日にイスラエルを訪問し、ネタニヤフ首相と会談する見通し。国務省は全当事者に「最終合意を妨げる行動」を控えるようけん制した。

 ハマスの最高指導者だったハニヤ氏がイランで暗殺されたことを受け、イランはイスラエルへの報復を宣言。一方、ガザの停戦交渉で進展があれば、直接攻撃を自制する姿勢を示しており、停戦交渉の行方が中東情勢の緊張緩和も左右する。

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