【カイロ、エルサレム共同】パレスチナ自治区ガザの停戦交渉は、エジプトの首都カイロで実務協議が再開する。地元メディアによると、イスラム組織ハマスの代表は既に到着。イスラエル代表団が18日にも現地入りし、米国の新提案を軸に間接協議を続ける。イスラエル首相府は17日、合意へ「慎重かつ楽観的」な立場を示した。
実務協議に続き25日までには高官協議が開かれる見通しだ。ニュースサイト「アクシオス」によると、バイデン米大統領は週内の合意成立を目指す考え。ブリンケン米国務長官も中東を訪問。
一方でイラン高官は、ハマスとカタールの情報として「週内の合意は不可能だと理解している」と述べた。イランは停戦交渉に「時間を与える」立場を示し、イスラエルへの攻撃を一時的に自制する構えだ。
中東メディアの報道を総合すると、米国の新提案には(1)停戦後にガザに残留するイスラエル軍部隊の規模(2)ガザとエジプトとの境界管理権―などを巡る内容が含まれる。戦闘停止と人質解放の実現を優先し、恒久的な停戦の在り方など難題の協議は先送りする方向だ。