カヌー女子カヤックシングル200メートルの瀬立は東京大会後に受けた2度の左手首の手術から再起し、前回の順位を一つ上回る過去最高の6位。「うれしさ7割、悔しさ3割かな」と目を潤ませながら、にこりと笑った。
決勝は勢いよく飛び出し、横からの波や風に苦しんで後半に失速したが「練習してきた成果は出せた。気持ち良かった」と満足そう。
中学時代にカヌーを始め、高校1年の時に体育の授業中の事故で車いす生活になった。18歳で初出場し、26歳で迎えた3度目の挑戦を終え「パラリンピックでは障害のある人が無限の可能性に挑戦できる。こんなにも輝かしい場所なんだな」と魅力を再確認した。(共同)