【エルサレム共同】イスラエル軍は29日、イエメン西部ホデイダ地域などで、発電所や港を含む親イラン武装組織フーシ派の軍事関連施設を空爆したと明らかにした。ロイター通信によると、フーシ派は4人が死亡し29人が負傷したと発表した。フーシ派は28日、イスラエル中部テルアビブ近郊の空港に向け弾道ミサイルを発射したとの声明を出しており、軍はこの報復としている。
フーシ派はパレスチナ自治区ガザのイスラム組織ハマスに連帯を示し、弾道ミサイルや無人機で商船攻撃を繰り返してきた。イスラエル軍はレバノンで親イラン民兵組織ヒズボラの指導者ナスララ師を殺害したのに加え、フーシ派に対する攻撃も本格化させ、中東情勢は緊張が高まっている。
また軍は27日の空爆でナスララ師のほか、ヒズボラ幹部ら20人以上の関係者を殺害したと主張した。ヒズボラの指揮系統にさらなる打撃になるとみられる。ロイターによると軍は30日未明、レバノンの首都ベイルートを空爆し、パレスチナ武装グループの3人が死亡した。