【テヘラン、エルサレム共同】イラン革命防衛隊は1日、イランがイスラエルに弾道ミサイルを発射したと発表した。レバノンで親イラン民兵組織ヒズボラの指導者ナスララ師らが殺害されたことへの報復攻撃。イスラエル軍は、イランから飛来のミサイルは180発以上だったと分析した。
イランのイスラエル直接攻撃は4月以来2回目。昨年10月に始まったパレスチナ自治区ガザでの戦火は、イスラエルのレバノン地上侵攻に拡大したばかりで、緊迫する中東情勢は新たな局面を迎えた。
イラン高官は1日、報復は最高指導者ハメネイ師が1日朝に決断したと共同通信に明かした。エルサレム上空では断続的な爆発音が確認。イスラエル軍は迎撃し切れず一部が着弾したと認め、イスラエルメディアは、中部テルアビブで2人が軽傷を負ったと伝えた。
革命防衛隊は声明で「イスラエルが反撃したら、より激しく攻撃するだろう」とけん制した。イランのペゼシュキアン大統領はX(旧ツイッター)への投稿で「イランは好戦的ではないが、いかなる脅威にも断固として対応する」と強調した。