現役を引退する広島の野村が5日、最後の先発マウンドに上がり、1回を21球で抑えた。いきなり安打を浴びたが、最後は村上を空振り三振に仕留めると両チームの選手がベンチ前に並び、35歳の右腕は大きな拍手に包まれた。2021年にプロ野球記録を塗り替えた、初登板からの連続先発登板はこれで211試合に。先発一筋のプロ生活にピリオドを打った。
広島・広陵高から明大を経てドラフト1位で入団して13シーズンで80勝。新人王や最多勝などのタイトルを獲得し、リーグ3連覇も経験した。試合前の記者会見では「夢のような時間だった。ここまで野球を続けることができて幸せだった」とすっきりした表情だった。(マツダ)