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地検、危険運転致死に変更請求 宇都宮の160キロ死亡事故

10/10 13:49

 宇都宮市の国道で2023年2月、車を時速160キロ超で運転しバイクに追突する死亡事故を起こしたとして自動車運転処罰法違反(過失致死)罪で起訴され公判中の石田颯汰被告(21)について、宇都宮地検は10日、より法定刑の重い危険運転致死罪に訴因変更するよう宇都宮地裁に請求したと明らかにした。

 地裁が変更を認めれば、裁判員裁判で審理されることになる。死亡したのはバイクを運転していた同市の会社員佐々木一匡さん=当時(63)。妻多恵子さん(60)ら遺族が、訴因変更を求める要望書や7万人超の署名を地検などに提出していた。地検が栃木県警に補充捜査を指示し、事実確認を進めた。

 多恵子さんは記者会見を開き「ほっとしている。主人の無念を晴らす一点で、160キロが危険だと署名活動を始めた」と話した。高橋正人弁護士は「署名だけで訴因変更請求されたわけではなく、補充捜査の結果によるもの。最初から危険運転を視野に入れた捜査をしてほしかった」と述べた。

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