日本原水爆被害者団体協議会(被団協)がノーベル平和賞に決まった11日、平和や核廃絶への思いを語ってきた文化人から歓迎の声が上がった。
原爆詩の朗読を長年続けてきた俳優の吉永小百合さんは「素晴らしいことです!」。映画のロケ地からの帰り道に、平和賞の受賞決定を知ったといい「私たちもしっかりと日本被団協をサポートして、核兵器廃絶のために行動しなければと強く思います」と語った。
「九条の会」呼びかけ人の一人で、ノンフィクション作家の沢地久枝さんは「核兵器に反対する意識が近年の日本であいまいになっていると感じていた」と指摘。今回の受賞決定は「日本のみならず、核使用をもちらつかせた争いが絶えない世界情勢の中でも大きなインパクトを与える」とみる。
音楽活動を通じて平和を訴えてきた歌手の加藤登紀子さんは「もう一度、広島、長崎の悲劇を思い起こすことは、とっても大切な、世界へのメッセージになる」とのコメントを寄せた。