米文学翻訳者協会は26日(日本時間27日)、全米翻訳賞を発表し、同賞の散文部門に最終候補入りしていた作家柳美里さんの小説「8月の果て」は受賞を逃した。同協会が主催する別の文学賞にノミネートされていた詩人和合亮一さんの詩集「SINCE FUKUSHIMA」も受賞はならなかった。
全米翻訳賞の散文部門には、イタリアの作家マロシア・カスタルディさんの作品が選ばれた。
「8月の果て」は柳さんの祖父をモデルに、戦中・戦後を生きた朝鮮半島出身の家族を描く小説で、2004年に日本で出版された。「SINCE―」はアジアの作品を対象にしたルシアン・ストライク・アジア翻訳賞にノミネートされた。