宮内庁の諸橋省明宮務主管と永井良三皇室医務主管が15日、記者会見し、老衰により亡くなられた三笠宮妃百合子さまの最期について「穏やかだった。特に苦しみはなかった」と説明した。
2人はスーツに黒のネクタイ姿で宮内庁講堂に入った。硬い表情の諸橋宮務主管が冒頭に「謹んで哀悼の意を表します」と述べた。永井医務主管は、百合子さまが早朝から血圧が下がったとし、亡くなった際の様子を「穏やかだった」と明かした。詳しいことは「確認できていない」などと繰り返した。
宮内庁では幹部が朝早くから集まった。西村泰彦長官は午前8時20分ごろ庁舎に到着した。長官の執務室へ小走りで駆け込む職員が相次いだ。