江藤拓農相は20日、コメを「買ったことがない」と18日の講演で発言した問題に関して「庶民感覚がないと断じられるような発言をしたことは恥ずかしい」と参院農林水産委員会で陳謝した。石破茂首相からは高騰するコメ価格への対応で結果を出すように指示されたとし、続投する意向を改めて示した。与野党や消費者から批判が噴出しており、事態が沈静化するかどうか不透明だ。
江藤氏は19日、発言内容は事実ではなく講演を盛り上げるため「受けを狙って強めに言った」と釈明していた。20日の農水委員会では野党の委員から真意を問われ「受ける話ではなかった。全くピント外れだった」と反省の弁を述べた。
支援者からもらったコメが「売るほどある」と語ったことについては、「言い訳はしたくないが、(地元の)宮崎ではたくさん頂くと売るほどあるとよく言う。宮崎弁的な言い方でもあった」と苦しい説明を展開した。進退に関しては、首相から受けた指示に言及した上で「批判を浴びても最後までやり遂げるのが私のやるべきことだ」と辞任を否定した。