鹿児島県奄美群島の全12市町村で構成する奄美群島広域事務組合と兵庫県尼崎市は26日、交流促進事業に関する覚書を結んだ。尼崎市には戦前戦後を通じ、労働者として多くの奄美出身者が移住した経緯がある。奄美市で行われた締結式で松本真尼崎市長は「関西発展の人材を送り出してくれた奄美への恩返しをしたい」と述べた。
第1弾として、尼崎市の中学生ら40人が夏休み期間中に奄美を訪れ、歴史や文化を学ぶ。松本氏は「社会や地域の成り立ちを考え、奄美の自然や文化に触れる機会になるはずだ」と指摘。安田壮平奄美市長は「尼崎との絆をさらに強めたい」と語った。