国立がん研究センターは10日、がんが発生することが少ない小腸など31臓器のがんと、胃や大腸などがんの発生が多い臓器にあるものの、がんになることが少ない組織にできるタイプのがん364種類を、患者数の少ない希少がんと定める新たな分類法を発表した。この分類に基づくと、国内で診断されたがんの約20%を希少がんが占めた。
記者会見した同センター中央病院の川井章希少がんセンター長は「治療法開発や情報提供が必要ながんがはっきりした」と話し、希少がん対策の推進に期待を示した。
希少がんは、患者数が人口10万人当たり6人未満のがんと定義され、診断や治療法開発の遅れが課題となっている。