【ワシントン共同】日銀の植田和男総裁は16日、出張先のワシントンで記者会見し、今後の追加利上げを巡り「経済物価の見通しの確度が上がれば、金融緩和の度合いを調整することに変わりない」と述べた。10月29、30日に開く次回の金融政策決定会合に向けては、今後発表されるデータや情報を検証して政策決定する考えを強調した。
植田氏は米国の高関税政策について「下方リスクとして織り込まざるを得ない」と述べ、今後影響が出てくる可能性があるとの認識を示した。
植田氏の記者会見は、高市早苗自民党総裁が就任して初めて。高市氏は金融緩和を重視し、市場では日銀の今後の対応に注目が高まっている。