環境省は28日、生態系に大きな被害を及ぼす恐れがあるとして、魚類のコウライオヤニラミやブルーギル属全種などを「特定外来生物」に追加指定する方針を専門家会合で示し、了承された。指定後は外来生物法に基づき飼育や輸入が原則禁止される。
環境省によると、コウライオヤニラミは朝鮮半島原産だが宮崎県大淀川に定着しており、在来種への生態系被害が懸念されている。他の河川に侵入した場合、被害の恐れがあるとして、在来種のオヤニラミを除くオヤニラミ属全種の指定を決めた。
ブルーギル自体は既に指定済みだが、近年、同属の外来生物パンプキンシードサンフィッシュやロングイヤーサンフィッシュを国内の河川で確認。定着の疑いがあるとして、交雑種も含むブルーギル属全種を指定する必要があると判断した。
ブルーギル属全種とコウライオヤニラミの他に追加されたのは、いずれもオーストラリア原産のマーレーコッド、ゴールデンパーチ。
