大分県宇佐市で2023年、海上保安庁のセスナ機が農地に不時着して乗員2人が軽傷を負った事故で、運輸安全委員会は30日、エンジンの吸気ホースが外れて不完全燃焼になり、出力が低下して高度を維持できなくなったと推定する報告書を公表した。
報告書によると、23年4月18日午前に訓練生の操縦で北九州空港を離陸し、約30分後に「ドン」という異常音があって出力や高度が低下。教官が操縦を交代して農地を選んで不時着、機体は裏返しになって大破した。教官は機外に出て、訓練生がいる側のドアに回って脱出させた。
安全委は、前日に機体を整備した際にホースの固定が不十分だった可能性があると指摘した。
