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21歳女子大生のシングルマザー、お腹の中から支えてくれた我が子を「父親がいなくても守ろうと思いました」

08/08 13:30

  • エンタメ総合
振袖姿で息子さんとともに撮影

 21歳、大学生のかたわら、シングルマザーとして息子を育てている、おいもさんは、育児、学生生活、バイトを両立させながら生活しています。朝から晩まで奮闘する1日をまとめたTikTok投稿では、「この苦労は絶対に大きな財産になると思う」「よく頑張っているよ。すごいと思う」という声から「頼ることに申し訳なさや負い目を感じないでください。頼れる時は頼りましょう」「めちゃめちゃ大変だと思うけど、尊敬しかない」などと多くの反響が寄せられていました。妊娠した当時のことから、シングルマザーを決意するまで、今後について話を聞きました。

【全身写真】艶やかな緑の振袖…正装した息子さんを愛おしそうに見つめる、おいもさん

■お腹の中から支えてくれた息子の存在に決意固めたシングルという選択

――TikTokの投稿に寄せられた反響についてどう感じていらっしゃいますか。

「まずは本当に色々な年齢の方、学生さんや、主婦の方をはじめ、たくさんの方々に見ていただいたり、コメントをいただけて本当に嬉しいです。批判もたくさん来ると思い、覚悟もしていたのですが、とっても励まされました。コメントやDMで、『励まされました』や『おしりを叩かれました』と、同じ学生の方から言葉をいただきましたが、一人一人が自分のペースで頑張ればいいと思います。私と同じような状況の方には、今後も色々なことを伝えたいと思いました。そしてたくさんの優しさや、厳しさに触れたいです。皆さんには感謝しかないです」

――学生でありながら、シングルマザーとして息子さんを育てる決意をしたのはどういった背景からでしょうか?

「妊娠した時はとっても戸惑ったし、正直“絶対に産むから”という気持ちにはすぐなれませんでした。ですが、妊娠中辛いことがたくさんあったなかで、お腹の息子にずいぶん支えられました。相手に対して色々と思うところがあっても、息子に父親がいないのは可哀想、我慢してどんなに辛くても一緒に居なきゃと思っていましたが、息子を守ってくれるのは彼ではない、一緒にいても息子が幸せじゃなきゃ意味がないことに気が付きました。産むとすぐに思ってあげられなかったのに、妊娠中も産まれてからも、たくさん笑顔にしてくれて支えてくれた息子を彼がいなくても守ろうと思いました」

――ご家族(親御さん)からは、おいもさんの決断についてどんな声掛けがありましたか? 

「大変だということをたくさん知っている分、私を思って、とても強く、きついことを言われましたたが、協力をしてくれています。私は今、実家に息子と住んでいるのですが、バイトの日は母が息子を寝かせておいてくれたりしています。母は私の息子のおばあちゃんであり、第二の母のような存在です」

――シングルマザーになるまで、たくさんの苦しみや辛いことがあったと思います。そういった葛藤をどのようにして乗り越えられてきましたか。

「乗り越えたと言えばそうなるのかも知れませんが、本当に辛かった時は乗り越えるなんて考えられない状況でした。無理に平気ぶったりしないこと、なるようになると思って過ごしていました。また、大好きな友達と会ったり、たくさんお話して、辛いことだけではなく、楽しいことを自分から作ることが大切だと思います」

■同年代の子たちと比べて落ち込むことも…それでも支えてくれる周りに感謝

――1日のタイムスケジュールはどのような感じですか。

「朝起きて自分の準備を先に終わらせてから、息子を起こします。そこから登校途中に息子の保育園に寄り、息子を預けてから学校に行きます。バイトがある日は学校終わりにそのままバイトに行きます。バイトがない日は保育園にお迎えに行って、一緒にご飯を食べてお風呂に入ります。その後、学校の課題などを終わらせています。土日は基本的にはバイトを入れず、息子と過ごしています」

――学業、育児、バイトと両立させていくのはかなり大変なことだと思います。生活のなかで、心が折れる瞬間はありましたか? 

「心が折れる瞬間はたくさんあります。周りのみんなとは違って好きなようにお金や時間も使えませんし、友達と遊びに行けても帰る時間は私だけ早いです。平日は毎日クタクタで、周りのみんなが可愛くてキラキラしているように見えます。バイトの日は特に息子と過ごせる時間は少ないですし、親への申し訳なさと戦う日々ではあります。学校のことも忙しくて、忘れてしまうことがたくさんあって、友達に迷惑をかけてしまったりします」

――同世代との環境の差を感じてしまう瞬間もありますよね。

「それでも、私が楽しく充実した日々を過ごせるのは、周りの人達のおかげだなと心から思います。家族はもちろん、バイト先の方々、特に学校の友達は私に子どもがいても関係なしに、男女問わずとっても仲良くしてくれます。そして抜けている私をたくさん助けてくれて、ママである私を応援してくれています。息子の話を聞いてくれたり、一緒に遊んでくれたり…それがとても嬉しいです」

――おいもさんにとってお子さんはどんな存在ですか?

「私にとって息子は可愛くて本当に大切な存在です。そして、大切な人達に出会わせてくれた存在でもあります」

――お子さんに、母としてどのような姿を見せていきたいですか? どんなお母さんになりたいと考えますか?

「まずは元気で楽しい姿! そして周りの人達を大切にする事の大切さを教えてあげられるような存在になりたいです」

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