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ビル解体現場で足場倒壊、通行中の女性が軽傷 若松の繁華街

08/02 07:30

解体作業中の足場が倒壊した現場。右側の建物は福西本店=1日午後3時50分ごろ、会津若松市中町

 1日午後2時40分ごろ、会津若松市中町の解体作業中のビル近くで、通行人の男性から「工事現場の足場が崩れて道路をふさいでいる」と110番通報があった。会津若松署と会津若松地方消防本部によると、付近を歩いていた40代女性が倒壊してきた足場にぶつかり、右肩を擦りむくなどの軽傷を負った。

 同署によると、地上4階地下1階のビルの解体作業中に、高さ約10メートル、幅約35メートルの金属製の足場が市道(通称・野口英世青春通り)に倒れた。同署が詳しい原因を調べている。現場は当面の間、歩行者と車両ともに全面通行止めとなる。

 解体作業を請け負っていた建設会社は福島民友新聞社の取材に「(担当者が不在のため)コメントできない」などとした。

 現場はJR会津若松駅から南へ約1.5キロの繁華街。市道を挟んだ向かいには国登録有形文化財の「福西本店」が立っており、足場は福西本店にもたれかかるようにして倒れた。店舗内には従業員や客がいたが、けが人はいなかった。福西本店は明治、大正期に造られた商家。現在は展示会などを開く資料館や店舗として観光客を迎えている。福西本店によると、2階の瓦屋根が崩れているのを目視で確認したという。足場などが撤去された後に被害を調査し、その後の対応を検討するとしている。

 事故現場を通りがかり、足場が崩れる瞬間を見たという同市の自営業女性(39)は「『ガシャ』と音がしたと思ったら足場が真ん中からしなって倒れた。予兆もなく、びっくりして頭が真っ白になった」と話した。

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