4月に94歳で亡くなった、ブライダルファッションデザイナー・桂由美さんの追悼ファッションショー『Yumi-celebrationoflife-』が9日、東京・帝国ホテルで開催された。直後の取材では、デザイナーで30年以上桂さんの右腕としてクリエイションをしてきた藤原綾子氏・森永幸徳氏・飯野恵子氏と、同ショーの会場装花を手掛けた假屋崎省吾が対応した。
【集合ショット】桂さんの“右腕”3人と假屋崎省吾
桂さんは1930年生まれ、東京都出身。東京オリンピックが開催された64年、赤坂に日本初のブライダル専門店をオープン。ファッションブランド「ユミカツラ」創業者兼デザイナーとして、世界的に活躍。日本にウエディングドレス文化を広め、働く女性実業家の先駆けともなった。
この日は、桂さんの愛した珠玉の作品100着を厳選しショー形式で披露。生前「お葬式なんていらないから、その代わりにショーをしてほしい」と話し、開催時には会場装花を假屋崎が手掛け、秋川雅史に「千の風になって」を歌ってほしいとの最後の想いをかなえた。ショーでは冨永愛がファーストルックでランウェイを飾った。
ショー後の取材に応じた假屋崎は「桂さんとは30年以上の付き合い、ショーの度にお花、ブーケを生けさせていただいた」と語りながら「きょうのショーを見て、まだまだ先生がいらっしゃるようでしょうがない。そしてこれから3人体制になっても未来があるなと。もっとすごいことをやってくれる期待感があって、すごくうれしくて感動しました!」と目を輝かせた。
この日の会場装花は「先生の恩返し」がテーマで「先生が生前に『こういうときはお花を生けてね』と仰っていて、遺言じゃないですけど、30年以上の恩をお花に託して、真心を込めました」と明かす。
本番当日の早朝まで作業は続き「徹夜で生けました」と告白して報道陣を驚かせるつつも「全然いいんです!まだまだ65歳ですから」とパワフルに語り「この間、肌年齢を調べたら37歳でした(笑)。今回は一世一代と思って作らせていただきました!」と笑顔で話していた。
65歳・假屋崎省吾「肌年齢は37歳」 桂由美さん追悼ショー“徹夜作業”で恩返し
08/09 13:00
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