未来の格闘技スターを発掘するプロジェクト「RIZIN甲子園 第1回トライアウト」が8日、都内で開催され、約200人の高校生世代の若者たちが参加した。スペシャルゲストとして、RIZINフェザー級王者の鈴木千裕が登場し、将来のRIZINファイターたちにエールを送り、記念写真を撮影するなど交流を楽しんだ。休憩時間には報道陣に向けた囲み取材に応じ、右手の負傷の回復状況やパトリシオ・ピットブルとの試合への思いを語った。
【インタビュー動画】鈴木千裕「ベラトールのベルト取りたい」ピットブルと直接交渉を希望
自身も2016年のRIZINアマチュア大会で優勝し、プロファイターとしてのきっかけをつかんだ鈴木は「懐かしいですよね。純粋にああいう年齢の子たちの純粋な強さを求めている姿を見て、初心に帰るというか。大人になるといいことも悪いこともあるじゃないですか(笑)。学生のうちはそういうこともないし、格闘技を楽しんでいる気持ちを忘れちゃいけないんだって学ばさせてもらっています」とうれしそうな笑顔を見せる。
若手ファイターに大事なことを聞かれると「どんどん挑戦して、強い人と当たってもくじけないで、もっと練習してさらに高みを目指すことが大事。勝ちたければ練習しろって感じで、とにかくジムに行くヤツは強くなりますよ。毎日練習してたら1ミリずつでも強くなるので、それをしつこくやり続けること。そこから上を追求するには質も問われるけど、全員がいつ化けてもおかしくないので」と継続することの重要性を強調した。
6月の五味隆典との試合で右拳を負傷したが、「回復状況は50%くらい。でも胸より下の練習は全部できるので、フィジカル、階段ダッシュ、ランニング、左手の連打とか、右手を使えなくてもできることはいっぱいある」と相変わらず練習に没頭している。「ピンチはチャンスで、下半身強化って時間がかかるけど、今はそこに集中してできてるんで。スタミナとかも進化できるし、楽しいですよ」と前向きに話した。
先月の『超RIZIN.3』の休憩中にリングに上がり、昨年7月にKO勝利したベラトール王者のパトリシオ・ピットブルとの再戦をアピールした。お互いに防衛戦を挟んでの再戦を約束していたが、「お互いに翻訳を通してやり取りしてるから、もう直接会って試合を決めたいですね」と対面での試合決定を要求。ルールが異なるためWタイトルマッチは非現実的だが「世界のベルトを取りたいから、ベラトールのタイトルマッチをやりたい。これに乗れないファンもいると思いますし、賛否両論あると思いますけど、売られた喧嘩は買う。自分のために戦いたいという答えが出たので、強くなって世界のベルトを取って、どこまで行けるか証明したいです。いまRIZINの選手でベラトールのベルトに挑戦できるのは、俺以外にいない。ベストコンディションのピットブルと戦ってKOして、世界を取りたい。それについて来てくれるファンのために戦います」と熱く宣言した。
【RIZIN】鈴木千裕「賛否両論あるけどベラトールのベルト取りたい」ピットブルと直接交渉を希望
08/08 18:19
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