歌舞伎俳優の市川團十郎と関西ジュニア・Lil かんさいの嶋崎斗亜（※崎＝たつさき）が、来年2・3月に大阪・東京で上演されるJAPAN THEATER『SEIMEI』に出演することが2日、都内で行われた記者会見で発表された。
【写真】ギャルピースを披露する市川團十郎＆嶋崎斗亜
同舞台は、世界に誇る日本のクリエイターが集結し、安倍晴明の世界を新しいエンターテイメントとして舞台化する邦楽劇。安倍晴明役に、数々の舞台に出演しながら映像でもその存在感を示す團十郎。四神・朱雀役にLil かんさいとして活躍し、映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』などで好演した嶋崎が起用された。
この日の会見には團十郎、嶋崎のほか、脚本の今井豊茂氏、演出の広井王子氏、神楽振付のケント・モリ、歌舞伎音楽の田中傅次郎氏が出席。楽曲を担当するSUGIZOは体調不良のため欠席した。
本作への意気込みを問われた團十郎は「さまざまな方が安倍晴明をなさっておりますから、イメージが既にあるじゃないですか。そういうイメージ通りにいかないように努力したい」とニヤリ。「脚本、演出がどういう風になるかわからないが、晴明を新しく起こし上げる、立ち上げるイメージでやっていきたい。荒ぶるものも出てくるような、今までにはない晴明をできたら」と演じる上での狙いを明かした。
嶋崎は「團十郎さんと同じステージに立つのですごいプレッシャー。負けないようにと言いますか、精いっぱい僕の魅力を伝えられるよう稽古を重ねていけたら」と爽やかな笑みを浮かべた。
また「團十郎と打ち解けるためにしたいこと」を問われた嶋崎は「仲良くなりたいので、『イエイ！』って感じで一緒に写真を撮れるくらいラフな関係に（なりたい）」とちゃめっ気たっぷりに回答。早速、会見の最後に2ショット撮影の場面が訪れ、2人で肩を組んだり“指ハート”のポーズをしたりして、一気に距離を縮めていた。
大阪公演は来年2月19～24日にオリックス劇場、東京公演は同3月1～23日にTHEATER MILANO-Zaで上演される。
■あらすじ
時は平安。天下が乱れるとのお告げを受けた安倍晴明は、平安京の四方を守護する朱雀・青龍・白虎・玄武の四神を召喚し、都の結界を守るよう命じる。しかし、朱雀は晴明を裏切り、魑魅魍魎ととに都に侵入した第六天魔王に追従。晴明を討つことを誓う。
果たして、朱雀が晴明をはじめ人間を一掃すべきと考えた理由とは。そして、窮地に追い込まれた晴明は、この世の安寧を取り戻すことができるのか。
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