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【RIZIN】平本蓮のドーピング検査は“陰性=シロ”榊原CEOとドクター3人が会見 今後は新ルール策定へ

09/05 20:54

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RIZIN榊原信行CEO (C)ORICON NewS inc.

 格闘技イベント『RIZIN』の榊原信行CEOが5日、都内でRIZIN医療部の3名のドクターと会見を行い、世間を騒がせている平本蓮のドーピング検査の結果を「陰性」つまり“シロ”と公表した。合わせて平本と対戦した朝倉未来も「陰性」と伝えた。

【画像】RIZINの尿検査キット

 会見に出席したのは榊原CEOのほか、RIZIN医療部部長の諫山和男氏、副部長の金成道氏、同じく副部長の川口慶氏の3名。

 榊原CEOはまず、2015年に旗揚げしたRIZINが「公明正大で選手たちが堂々と戦ってもらうためには、禁止薬物の存在があってはいけないという考えの中、厳しい検査基準をクリアしてもらうドーピング検査を導入してきた」と説明。タイトルマッチでは「両選手の尿を当日採取し、WADA(世界ドーピング防止機構)の検査基準をクリアしている検査機関に送って、陰性なのか陽性なのか、白か黒かでその試合が成立するか不成立になるかを決定する」と話した。

 『超RIZIN.3』の朝倉未来vs.平本蓮も「LAST MAN STANDING」タイトルマッチであったため、両選手に同じ基準で尿検査を実施し、その結果が「朝倉未来選手、平本蓮選手、両選手とも陰性という結果が返ってまりました」と報告した。

 本人に伝えた場面について「平本はこういう状況になったことを深く反省しているし、結果は両選手ともに不安がっていたところはあったので、一定の安堵はあったと思うけど、いつもの平本ではなかった」、一方の朝倉も落ち着いていたと明かした。また、今後に向けてRIZINとしてドーピング検査の新ルールを策定していくことも明言した。

 そして、「ここからはプロモーターとして逸脱するかもしれないが」と前置きしたうえで「朝倉未来の引退をかけた試合を、ドーピング疑惑で泥を塗って汚してしまってことが、本当に悔しいし未来が不憫でならない」この結果を招いたことは最終的に主催者の私の責任です。朝倉未来にはお詫びしたい」と本心を打ち明けた。

 ネット上では平本に対して「血液検査と毛髪検査も実施すべき」という声が上がっている。RIZIN医療部の諫山和男部長は「WADA(世界ドーピング防止機構)では検査の9割が尿検査です。2022年は23万1313件の検体があり、陽性数は381件で陽性率は0.16%結果が出ています。対しまして血液検査は2万2708件あり、陽性数は13件で陽性率は0.05%で、尿検査より低率でした。このため、尿検査で十分に陽性者を判断できているというのがWADAの考え方です」と具体的なデータを用いて尿検査の実証性を説明した。

 7月28日の『超RIZIN.3』で朝倉未来に1ラウンドでKO勝利した平本だったが、先月20日にSNSで匿名アカウントが平本のドーピング使用が疑われる電話音声動画を公開。28日には電話で平本と会話をした赤沢幸典が自身のSNSで、平本から「RIZINの尿検査で陽性が出ないドーピングの方法を教えてほしい」と依頼され、それに応じてドーピングを提供したと告発した。

 これを受けて今月2日、平本が弁護士2名とともに自ら会見を開催し、ドーピング使用を強く否定。RIZINが実施した尿検査だけではなく、より精密といわれる血液検査や毛髪検査についても「RIZINからの指示に従っていこうと思います」と必要であれば受ける意思を示した。

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