動画配信サービス「Prime Video」でシーズン1（全6話）、シーズン2（全6話） が独占配信中のAmazon Originalドラマ『No Activity（ノーアクティビティ）』。1話約30分で気軽に楽しめるまるでコントのようなコメディ・刑事ドラマ。人気俳優の豊川悦司と中村倫也が演じる凸凹コンビが、麻薬捜査の張り込み中に巻き起こす騒動を描く。
【動画】『No Activity』シーズン2メイキング＆インタビュー映像
豊川が演じるのは、敏腕刑事のように見えるが、実は昇進とは無縁の警視庁のお荷物刑事・時田信吾（ときた・しんご）。捜査の現場でもやる気を見せず、謎の迷言を次々と繰り出しながら人を煙に巻いてゆくダメ刑事だが、何故か憎めない人間味あふれるキャラクターだ。
そんな時田とコンビを組む椎名遊（しいな・あそぶ）を中村が演じる。自動車教習所の教官から警察に転職してきた異色の経歴の持ち主で、ベテラン刑事の時田もつい本音を漏らしてしまうほど聞き上手で人たらしな一面がある。
シーズン2では、1年ぶりに麻薬取引の捜査でコンビを組むことになった時田と椎名。ところが、勝手に張り込み場所を抜け出しただけでなく、最重要容疑者のヤクザ親分・折原（高橋克典）の逃走を手伝ってしまう。ミスを取り返そうとしてさらにミスを重ねて、捜査本部は大混乱に…。2人は麻薬取引を阻止し、折原たちを逮捕することができるのか!? シーズン1よりさらにパワーアップした迷コンビぶりを見せる。
――シーズン1（2021年12月17日配信開始）から3年くらい経っていましたが、すぐに時田と椎名に戻れましたか？
【中村】はい。（役づくりは）何にもしてないです。台詞を覚えて現場に行っただけ。僕、続編とか、再演とか、やったことがなかったんですよ。NOAC（ノーアク）が初めてで。それもあってかすごく特別な感慨深さがあって、椎名役を再び演じるのが楽しみでした。時田にまた会えてうれしかったです。ライフワークのように、一生続けばいいのに、と思っているくらいです。
【豊川】打倒『相棒』だからね（笑）。それはさておき、僕も同じような感じだったかな。時間は空きましたが、2度目でしたし。台詞を覚えて、あまり深く考えずに、撮影に入っていけました。
――再び共演して、再認識したことは？
【豊川】中村くんは洞察力がやっぱりすごいな、と思いました。今、この瞬間に何が起きているのかを敏感に把握し、それを咀嚼（そしゃく）して表現に置き換えることができる。そういう技術をもった俳優さんだな、というのを改めて感じましね。一つひとつのシーン、一つひとつの台詞に対して、彼が現場に持ち込んでくる解釈が新鮮というか。「そうくるか」って。それはもう毎日が刺激的で。すごく幸せだなって再認識しました。
【中村】豊川さん演じる時田の一挙手一投足、ちょっとした目の動きが意味するもの、何もかもが楽しくて。ワクワクするし、ほっとけないし、何ですかね、この感じ（笑）。時田のファンなんだな、僕は、と再認識しました。今や呼吸をするかのように、何もてらわずに一緒にいられる幸せをかみしめています。
――シーズン1でも絶妙な笑いを誘うやり取りを見せた時田と椎名のコンビでしたが、演じる上で意識していたことはありますか？
【豊川】この作品ではまず自分が楽しむ。それが視聴者にも伝染していくんじゃないかな、という予感があったので、時田と椎名の関係を楽しもう、と思いました。もし、自分が楽しめなかったら、その時は何か考えようと思っていたけど、幸い、楽しめなかった瞬間は皆無でしたね。だからこの作品は絶対大丈夫という確信がありました。
【中村】視聴者が時田の言動に対してツッコミをしたくなるのと同じか少し早いタイミングで椎名がツッコミを入れることで、視聴者が気持ちよく共感できたり、引き込まれやすくなったりしたらいいな、と思っていました。ただ、作為的に何かをやろうとすると嘘（うそ）臭くなってしまうので、力まずに、素直に。椎名も椎名でちょっと変なヤツだなって思ってもらえる要素も大事かな、と思っていました。
――最後に、本作の魅力をアピールしてください。
【中村】大前提としてじろう（シソンヌ）さんの脚本がとても面白い。どうしようもない会話をしているんだけど、引きつける何かがあるんですよね。シーズン2では椎名から時田へのちょっかいのかけ方が少しフランクになって来ているので、シーズン1とあわせて観てもらいたいです。
【豊川】本当に隅から隅まで、緻密にくだらないことをやっているので、げらげら笑って観ていただければと思います。
豊川悦司
ヘアメイク：山崎聡（※崎＝たつさき）（sylph）
スタイリスト：富田彩人（WhiteCo）
中村倫也
ヘアメイク：Emiy（Three Gateee LLC.）
スタイリスト：戸倉祥仁／Akihito Tokura（holy.）
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