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「浜通りの宝」発掘へ JR東日本、浜通りサーティーン連携

09/14 09:20

プロジェクト開始に向けて集まったJR東日本と浜通りサーティーンのメンバーら

 JR東日本は、グループを挙げて地域振興に取り組む「東北の宝ものプロジェクト」の対象に、浜通り地域を選定する方向で調整に入った。浜通りの広域連携団体「HAMADOORI13(浜通りサーティーン)」と連携した取り組みで、同団体事業者の産品のJR関係店舗での販売や現地を訪れるツアーづくりなどを通じて、浜通りの地域再生や交流人口の拡大につなげる。

 同プロジェクトは、JR東が地元団体と共同で戦略的に新たな産品、目的地、地域の魅力をつくり出していく企画で、山形県の置賜地区が第1号となっている。浜通りサーティーンのメンバーで、いわき市で体験型農園「ワンダーファーム」を経営する元木寛さんがJR東水戸支社とつながりがあったことをきっかけに、浜通りでの実施に向け協議が進められてきた。

 いわきで交流会

 13日には、いわき市でキックオフイベントに位置付ける「事業成長交流会」が開かれ、浜通りサーティーンの吉田学代表、JR東水戸支社の堀田高雄地域共創部部長がそれぞれ地域振興に向けた決意を語った。交流会ではJRグループ各社の担当者が、浜通りサーティーンの「フェニックスプロジェクト」で支援を受けている若手起業家らと意見交換した。

 JR東は、浜通りでのプロジェクトを2026年4~6月に本県で開催される大型観光企画「福島デスティネーションキャンペーン(DC)」などとも連動させた中長期的な取り組みと位置付けている。参加者の一人で、川内村にクラフトジンの蒸留所の開業を目指す大島草太さんは「JRグループから商品開発や販売などでアドバイスを受けることができるようになれば心強い」と語った。

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