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宇宙カプセル、回収成功 東北大発ベンチャー、南相馬市沖で試験

09/14 08:55

カプセルが入った容器を回収するエレベーションスペースの社員ら

 東北大発の宇宙ベンチャー、Elevation Space(エレベーションスペース、仙台市)は13日、南相馬市沖で、宇宙から地球に物資を持ち帰るための回収カプセルの高空落下試験を行った。ヘリで高度約1800メートルからカプセルを落下させ、回収に成功した。

 実験は同市鹿島区の沖合約4.5キロで実施。直径約50センチ、重さ約30キロの「おにぎり形」のカプセルを高度約1800メートルから落とした。同社によると、カプセルは海に着水し沈むことなく漁船によって回収された。大きな損傷もなかったという。同社は2026年の初号機打ち上げを目指し今後、カプセル落下時の動きや加速度、位置情報などを解析し、パラシュートの作動状況についても確認を進める。

 同社は今回、相馬双葉漁協鹿島支所内に拠点を構え、同漁協の漁船が回収に協力した。藤田和央技術総責任者は「漁協などの協力をいただき、カプセル回収の手順を確認できた。試験の内容を分析しながら今後の実証にまい進していきたい」と話した。

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