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宇宙から物資を持ち帰る“地球への旅”、人工衛星から回収カプセルを切り離す「分離衝撃試験」成功

06/20 13:37

  • 株式会社ElevationSpace
  • 経営情報
株式会社ElevationSpace
分離機構の正常な動作を確認し、衝撃データ・加速度データを測定軽微な回転を加えることで、安定した姿勢で大気圏再突入することを可能に




宇宙で実証・実験を行ったあと、地球に帰還可能な宇宙機を開発する株式会社ElevationSpace(代表取締役CEO:小林稜平、読み:エレベーションスペース、以下「ElevationSpace」)は、宇宙環境利用・回収プラットフォーム「ELS-R」の初号機「あおば」の回収カプセルについて、分離衝撃試験(以下「本試験」)に成功したことをお知らせします。

回収カプセルは、顧客から預かったペイロードを収納して宇宙から地球に帰還する部分であり、初号機「あおば」においては宇宙で培養を行った株式会社ユーグレナの微細藻類ミドリムシ等を持ち帰る予定です。

背景
国際宇宙ステーション(以下、「ISS」)が存在するような高度2,000km以下の「地球低軌道」は、アクセスや物資補給・回収が比較的容易であることから(※)、政府が2023年に発表した宇宙基本計画の中で「宇宙環境利用のための貴重な場」と位置づけられており、アルテミス計画をはじめとした月以遠への活動にあたって必要となる技術の獲得・実証の場としても利用していくことが明言されています。
※ ISSは高度約400kmに位置する一方、月までの距離は384,400km。

しかし、これまで基礎科学的な実験から産業利用まで幅広く利用されてきたISSは、構造寿命などの関係から2030年に運用を終了することが決定しており、宇宙環境利用の”場”を継続的に確保することが課題になっています。

このような課題を受け、ElevationSpaceは、「ポストISS時代」を見据えた、宇宙環境利用・回収プラットフォーム「ELS-R(読み:イーエルエス・アール)」の提供を目指しています。

「ELS-R」は、無重力環境を生かした実証・実験を、無人の小型衛星で行い、それを地球に帰還させてお客様のもとに返す国内初のサービスです。

宇宙での実証・実験の場を提供するだけでなく、成果物を帰還させることができるため、宇宙で実証した材料やコンポーネントを地上でより詳細に解析することなどが可能となり、高品質な宇宙実証環境を提供することで、民間事業者等の更なる宇宙産業参入促進や、日本の宇宙産業力強化に貢献することを目指しています。

この「ELS-R」事業実現には、回収カプセルを燃え尽きず、損傷させずに地球に帰還させるための「大気圏再突入・回収」技術が必要となりますが、この技術を獲得している民間企業は世界的にもほとんど存在せず、国内ではElevationSpaceのみが挑戦している技術です。


今回実施した試験および回収カプセルの開発について
試験名称 : 回収カプセル分離衝撃試験
試験目的 : 人工衛星から回収カプセルを切り離す際の衝撃がカプセルやペイロードに与える影響を確認し、分離機構が正常に動作することを確認する
期間 : 2024年6月10日~12日
場所 : 株式会社ElevationSpace R&Dセンター (宮城県仙台市)

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