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*各州を特集するスペースの素晴らしい締めくくり―バッターニ氏
【大阪2025年10月7日ANSA=共同通信JBN】没入型の展示スペースと、イノベーション、観光、多様な美を融合させたストーリーラインを備え、ロンバルディア州(Lombardy)を特集するウイーク(1週間)が2025年大阪・関西万博のイタリアパビリオンで開幕しました。イタリアの各州を特集するカレンダーの最終週を飾ります。
この展示では、「Lombardy, beauty that innovates(ロンバルディア、イノベーションをもたらす美)」というスローガンの下、アート、テクノロジー、風景を通して国境のないジャーニーを提供します。
この展示スペースは体験型ツアーとして企画され、山や湖、芸術都市や歴史的な村、そして2026年ミラノ・コルティナ冬季五輪およびパラリンピック競技大会の象徴的な場所を映し出す没入型ビデオを通じて、来館者をロンバルディア州の12の県のジャーニーへといざないます。
各来館者は、州を象徴する風景の1つを背景にした、パーソナライズされたデジタルポストカードのセットを受け取ることができます。
外側では、テーマ別展示コーナーで、グラナ・パダーノの風味、オルトレポ・パベーゼ(Oltrepo Pavese)のワインから、クレモナのバイオリン製作、ミラノ工科大学の前衛的なプロジェクト、オリンピック開催地バルテッリーナの宣伝まで、ロンバルディアの素晴らしさを紹介しています。
ロンバルディア州を特集するウイークの開幕を飾るテープカット式典には、2025年大阪・関西万博のイタリア政府代表(Commissioner General)であるマリオ・バッターニ(Mario Vattani)氏と、同州観光・ファッション・デザイン・地域マーケティング・大型イベント担当評議員のバルバラ・マッツァーリ(Barbara Mazzali)氏が出席しました。
バッターニ氏は「最後の州特集ウイークを、ロンバルディア州を主役として始めました。この州は、日本では高品質の製品、研究、技術で知られていますが、ここでは、並外れた美しさを備えた観光地としての顔も披露しています」と述べました。
バッターニ氏によると、これは「ロンバルディアの文化と優雅さを広める存在であったジョルジオ・アルマーニ(Giorgio Armani)氏のような人物をしのびながら、特別な期間を締めくくる感動的な方法」です。
マッツァーリ評議員は、ロンバルディア州が「デザインと化粧品の面でイタリアのトップの州であり、またメード・イン・イタリーを偉大なものにしている創造性と起業家精神のゆりかごでもある」ことを強調しました。
同評議員はさらに「私たちの地域の本質を伝える没入型の体験を提供し、ロンバルディア州に居を構えた、世界的な美の象徴であるジョルジオ・アルマーニ氏に敬意を表そうと努めてきました」と付言しました。
今週予定されているイベントには、マッツァーリ氏と旭川市長による姉妹都市提携の可能性を探る会談、グラナ・パダーノやオルトレポ地域のワインなどの優れた製品に特化したマスタークラス、環境に優しい未来を推進するための修復と循環型バイオエコノミーにおけるAI(人工知能)の利用を探るアート、テクノロジー、および持続可能性に関するワークショップなどが含まれます。
ミラノ工科大学が推進するプロジェクトAIDA(Artificial Intelligence Driving Autonomous、人工知能による自動運転)や、ダイキン工業、Nippon Gases、ターボデン(Turboden)、YKK、NTTデータなど、すでにこの州で事業展開している日本企業が参加する会議「From Japan to Lombardy(日本からロンバルディアへ)」などにより、産業イノベーションも中心的な位置を占める見通しです。
さらに、ロンバルディア州と大阪府は、経済、観光、文化、教育、モビリティーなどの分野で2国間協力を強化するための覚書(MoU)を締結する予定です。
産業連盟Confindustria Brescia(コンフィンドゥストリア・ブレシア)の副会長であるマルコ・カピタニオ(Marco Capitanio)氏は「ロンバルディア州の企業界は常に最前線に立っており、日本で私たちのノウハウと価値観を紹介できることは、議論と国際的な成長に向けた重要な機会となります」と語りました。
このウイークは、人工知能を使って地球規模の課題に取り組むロンバルディア州の若手人材とスタートアップ企業に特化したワークショップ「I Am the Future(私が未来)」、MIND(Milano Innovation District、ミラノ・イノベーション地区)に関する円卓会議、未来の都市や医療のための官民連携に特化した京都リサーチパークの取り組みで締めくくられます。
ソース:General Commissioner’s Office of Italy for Expo 2025 Osaka