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男子400障害、山内大夢が大会タイV 福島県総合陸上

07/14 09:55

【男子400メートル障害】2位となった田代優仁(東邦銀行)(左)との接戦を制し、大会タイ記録の50秒17で優勝した山内大夢(東邦銀行)=とうほう・みんなのスタジアム

 陸上の第77回県総合スポーツ大会・第79回県選手権大会は第3日の13日、福島市のとうほう・みんなのスタジアムで16種目の決勝が行われた。男子400メートル障害は山内大夢(ひろむ)(東邦銀行、会津高卒)が大会タイ記録、県総スポタイ記録の50秒17で優勝した。男子やり投げは村上大樹(福島医大6年、橘高卒)が65メートル40で制した。女子少年A300メートル障害は松本小春(磐城高3年)が45秒36で優勝した。

 このほか少年男子B3000メートルで伊藤瞭太(三春中3年)、女子100メートルで井戸アビゲイル風果(東邦銀行)がそれぞれ優勝した。最終日の14日は、12種目の決勝が行われる。

 【男子】
 ▽400メートル障害〈1〉山内大夢(東邦銀行)50秒17=大会タイ、県総スポタイ(成年)〈2〉田代優仁(同)〈3〉鎌田泰成(福島大)〈4〉中山翔太(順大)〈5〉町田怜央(日大)〈6〉星陽登(前橋国際大)〈7〉佐藤唯(国際武道大)〈8〉渡部祐喜(県南陸協)

 最終盤に逆転

 東邦銀行勢による接戦を制したのは山内大夢(会津高卒)だった。男子400メートル障害はフィニッシュ直前で山内が逆転し、県王者となった。2位の田代優仁とは0秒04差。2人で最後まで競り、50秒17の大会タイ記録で駆け抜けた。

 ただ、山内は満足していない。「優勝できてうれしいが、このタイムで走ることは最低限だった」。約1か月前の練習中に左足の太ももを痛めた影響に加え、けがを抱えながら臨んだ代表選考会でパリ五輪の切符を逃した悔しさも重なり、好調時のコンディションには程遠い状態だ。

 現在はけがからの回復を図りながら、自身が2021年に打ち立てた48秒84の県記録更新を狙う。「万全な状態で走れていれば、タイムは上がっていた思う」。試行錯誤しながらトレーニングに励む毎日だ。

 その中、照準を定めている大会の一つが9月の全日本実業団対抗陸上競技選手権大会。東邦銀行勢として団体で出場する大会を見据え、山内は「チームに貢献していきたい」と復調への決意を示した。(佐藤未羽)

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