福島市大笹生の農業生産法人カトウファームは、運営するクラフトビール醸造所「イエロービアーワークス」を増築し、ビールの生産能力を約10倍に増強した。加藤晃司社長(43)は「醸造量を増やして地元の道の駅ふくしまや、全国各地に発送していきたい」と意気込む。
これまでは醸造量が少なく、併設店舗やインターネットなどでの販売だけだったが「全国各地の多くの人に味わってもらいたい」との思いから増築した。
約500平方メートルの敷地に、1回の稼働で約千リットル製造できる「ブリューハウス」と8基の発酵タンクを新設した。1カ月当たりの醸造量は約5千リットルに増え、軌道に乗れば約8千リットルまで増やす計画だ。
販売しているビールは、ホップを多く使ったフルーティーな味わいが売りだ。すでに1回目の仕込み作業を終え、新たな機械で醸造したクラフトビールは7月上旬に完成するという。