福島市は来年4月、中学生以上の硬式野球を使用不可としていた信夫ケ丘球場の利用制限を解除する。球場周辺の住宅にボールが当たるのを防ぐ「防球ネット」の増設工事が年度内に完了する見通しで、危険性がないか検証した上で使用可能とする予定だ。
同球場を巡っては、メインスタンド付近の防球ネットが低く、ファウルボールが球場周辺の住宅に当たる危険性が指摘されていた。市は防球ネットの増設に向け、6日に市内の業者と工事に関する契約を締結し、今後、着工時期などを協議するとしている。工事に伴い、10月から来年3月末まで球場は使用できなくなる。
同球場周辺では近年、道路を隔てて球場から約20メートルの場所に分譲住宅が立ち並び、球場外にファウルボールが飛ぶ危険性があるとして、昨年度から中学生以上の硬式野球の使用ができなくなっていた。
市は今後、県高野連などと来年度の大会日程を調整。高校野球の県予選や、以前開催されていた社会人野球大会などの誘致に取り組んでいくという。
9日の9月議会一般質問で示した。