夜景観光コンベンション・ビューローは、第19回日本夜景遺産の新規認定地に、磐梯町の国指定史跡「慧日寺(えにちじ)跡」を千個の灯籠でライトアップするイベント「月待ちの灯(あか)り」を選んだ。
町によると、福島県内で6カ所目、会津地方で2カ所目の認定になる。過去最多の全国170カ所がノミネートし、事務局による候補地の調査や夜景検定1級の資格を持つ夜景マイスターによる投票などを行い、14カ所を新規認定地に選んだ。講評では月待ちの灯りについて「時代を超えた幻想的な世界を創出している。鑑賞環境や観光的取り組みへの積極的な点も評価」としている。
イベントは毎年春に開かれ、切り絵をあしらった手作りの紙灯籠の淡い光が復元された金堂や中門を包み、美しい光景を演出する。史跡は高僧徳一(とくいつ)によって平安初期に創建され、仏教文化「仏都会津」の中心となった。