昨年1月に発見された「紫金山(しきんざん)・アトラス彗星(すいせい)」が12日から見頃を迎える。福島県田村市の星の村天文台は観察会を企画するなど待望の天体ショーに期待が高まっている。
同天文台によると、彗星は12日ごろに地球に最接近し、国内では夕方ごろに西の空で見ることができるようになる。今月下旬以降は彗星が太陽や地球から遠ざかることで暗くなり、観察は難しくなるという。
星の村天文台、観察会開催へ
同天文台は12日から3日間、観察会を開催し、貴重な彗星の観察を天文ファンと楽しむ計画だ。同天文台は、西の空が地平線近くまで見ることができ、天文台では最良の観察場所となる。
大野智裕台長は「西の空が見晴らしの良い所であれば観察できるはず。一生に1度しか見ることのできない彗星なのでぜひ観察を楽しんでほしい」と呼びかけた。観察会の問い合わせは同天文台(電話0247・78・3638)へ。