【 黒羽~芦野 】<田一枚植て立去る柳かな> 憧れの地で先人しのぶ

05/20 15:10

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田植えが始まった田園地帯に立つ遊行柳。現在は昭和49年に植樹されたという柳2本が観光客を迎える=5月3日、那須町

 1689(元禄2)年4月16日(陽暦6月3日)。江戸出発から19日目。松尾芭蕉と河合曽良は、黒羽藩家老(館代)浄法寺(じょうぼうじ)高勝が用意した馬に乗り黒羽をたった。  目指す陸奥の玄関、白河の関周辺までは、黒羽から北へ直線で約25キロ。南北に延びる東山道をたどれば徒歩で1日足らずの距離だが、芭蕉らは北西へ進み、那須の奥地に分け入った。  このくだり、現実には道なき道を進むアドベンチャー的な展開...

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