とうとう、ここまで来てしまった。「おくのほそ道」(以下「ほそ道」)の旅の最後の地、大垣(岐阜県大垣市)である。 大垣は、敦賀(福井県敦賀市)から約60キロ南東に位置する。松尾芭蕉の記述は、この距離を一気に飛ぶ。1689(元禄2)年8月21日(陽暦10月4日)ごろ、芭蕉は、敦賀まで迎えに来た門人の露通(斎部)とともに「駒にたすけられ」美濃国「大垣の庄」に入り、如行(近藤。元大垣藩士の門人)や河合...
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