【 旗宿~白河城下 】<早苗にも我色黒き日数哉> 生身の芭蕉そこに

06/17 14:15

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新白河駅正面口前の芭蕉像。黒光りする顔が「早苗にも我色黒き日数哉」の句を連想させなくもない。2004年、白河ロータリークラブがロータリー100周年を記念し建立した

 白河関の森公園を後にし、白河の市街地を目指す。県道伊王野白河線を北上するのだが、旗宿の集落を過ぎると人影まばらで、なんとなく心細くなる。  前回記した通り、松尾芭蕉と河合曽良は1689(元禄2)年4月21日(陽暦6月8日)、籏宿(はたじゅく)(現白河市旗宿)をたつと、関山経由で白河城下へ向かった。この足取りは、曽良の「日記」にあるが「おくのほそ道」(以下「ほそ道」)には記されていない。今回も空白...

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