白河関の森公園を後にし、白河の市街地を目指す。県道伊王野白河線を北上するのだが、旗宿の集落を過ぎると人影まばらで、なんとなく心細くなる。 前回記した通り、松尾芭蕉と河合曽良は1689(元禄2)年4月21日(陽暦6月8日)、籏宿(はたじゅく)(現白河市旗宿)をたつと、関山経由で白河城下へ向かった。この足取りは、曽良の「日記」にあるが「おくのほそ道」(以下「ほそ道」)には記されていない。今回も空白...
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