【平・勿来】<夜は分る孤雁なるらん捨小舟> なぜ...芭蕉は来なかった

07/08 13:10

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大高八景の現代版・勿来八景の一つ「佐糠落雁」の舞台である鮫川河口付近。左岸には相楽等躬作「夜は分る-」が刻まれた句碑が立つ

 ようやく須賀川市に着いた「おくのほそ道」(以下「ほそ道」)をたどる旅だが、今回いったん、いわき市へと飛ぶ。  芭蕉は磐城(現いわき市)へは足を踏み入れていない。「では、なぜ」と思う方もおられよう。しかし同時に「須賀川まで来て旧友の相楽(さがら)等躬(とうきゅう)と再会しながら、なぜ、芭蕉は磐城に行かなかったのか」という疑問も浮上してくるのだ。  これも「ほそ道」の醍醐味(だいごみ)だろうか。しばし...

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