「おくのほそ道」(以下「ほそ道」)の1週間に及ぶ須賀川滞在記の後半である。 1689(元禄2)年4月下旬(陽暦6月中旬)、松尾芭蕉と河合曽良は、須賀川宿の相楽(さがら)等躬(とうきゅう)宅で滞在を続けた。曽良の「日記」から、滞在4日目の4月25日(陽暦6月12日)以降を見ると ▼25日=主(あるじ)物(もの)忌(いみ)、別火(けがれを避けるため炊事の火を客たちと別にすること)▼26日=小雨ス▼2...
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